残るもの

好きな絵描きはたくさんいる。

その中でも過去に影響されたり真似てみたりしたものも

たくさんあるけれど、

今1人を選ぶならばアンドリュー・ワイエスだ

と話したら、「なんでアメリカ人なんだ!?」

と友人に驚かれた。

彼もアーティストなんだけど、常々生まれや血筋というものを大切に

思っているらしく、奴らしい反応だったな(笑)

ワイエスの、絵に向かう姿勢が好きだし、そうあれたらいいと憧れる。

 

絵を本格的に勉強し始めてから20年以上が過ぎ、

日常生活の中で、食事をするとか睡眠をとるとか、そういうのと

同じレヴェルで絵を描いていることがアーティスティックだと

勘違いしていたこともある。

日常とは一線を画したところにあるものがアートであって、

爪に火を灯したり、誰かに手伝ってもらったりするものではない。

と思っているし、それは必ず伝わると信じている。

 

自分にしか描けないものを描いているなんて思ってはいない。けど、

おれだから描けるもの を描こうとしている。

それはバックグラウンドを含め、積んできたものをフルに使って、日常の隣にあって欲しいもの

を目指しているから。

それは言い換えれば 生きるために必要な絵画ということ。

心に沁み、そして 他の誰かみたい ではないこと。

 

だから、おれの絵は真っ白のキャンバスを張るところから

完成するまでの間、一時たりとも 誰がやっても同じ ところはない。

 

最後に守るもの さえあればカネにもメイヨにも興味はない。

踏み外しませんように。

 

 

 

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