鍵のかかった部屋

塩田千春 鍵のかかった部屋

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を観た。

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2001年の横浜トリエンナーレで、

吊るされた

泥にまみれた巨大なドレスがシャワーで洗い流されてゆく

という作品を観たのが彼女の作品との最初の出会いだった。

 

プロフィールを見ればほぼ同い年。

ベルリンに住んで20年とのこと、

初めて作品と出会った当時、おれは絵画教室と居酒屋の調理場で

料理を作るアルバイトをしながらなんとか絵を描き続けていた。

いまだ叶えられない、美術館での大きな企画に出品し、

昨年にはヴェネツィア・ビエンナーレでの展示も行ったその活躍ぶり

はいささか眩しく、そしてその作品のクオリティ、スケール、コンセプト

などは素晴らしく、対抗心よりは尊敬の念すら持つアーティストとして

今も気持ちのどこかに引っかかる人であった。

 

展示内容はこの場では割愛するけれど、

とにかく自分でも珍しいな、と思うくらいの期待度で拝観した結果、

素晴らしかった。

ひと部屋に制作されたインスタレーションを堪能した後、

仕立てのいいカタログを購入し、彼女のギャラリートークを聴き、

更にはおれ的にはありえないというほどの珍しさでサイン会に

先頭で並び(結果としてそうなっただけだが)

持参したシルバーのペンを差し出しカタログの真っ赤な見開きに

サインをしてもらったのだった。

 

カタログに寄せられたご自身のお話から、

アーティストであるがゆえの苦悩や壁を感じはしたものの、

それはおれの信じる本物のアーティスト然としたもので、

そこすらも勝手に激しく共感したのだった。

 

今後、アーティストと一ファンとして以外、なんの接点もないかもしれないけれど、

多くの人が共感、感化されるように、心のどこかにいつもある

そんなアーティストになる様な気がする。

 

いいもの観た。

 

 

 

 

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