滅びゆくもの

74cm x 55,3cm Black Water 2018

 

縦70数センチの水彩スケッチ 無題

 

昭和の約1/3と平成を30年程生き延び、

その間にいろんなものの滅びゆく場面を目撃する事に

なる。

 

時代の移り変わりや世代交代は常に繰り返されて来たので、

取り立てて珍しい事ではないのかも知れないけれど、

ワタクシがティーンネイジャーだった頃、箱型テレビが姿を消すとか

子供までもが携帯端末を持つとか家に居ながら24時間世界中で買い物が

出来るとか、想像もできなかった。

想像できていたらきっと絵かきになんかならなかっただろうけれど。

 

創造という面でも、美術や音楽に限らず、

独自の世界観を思い描きそれを伝えるための人の手による正確な技術

というのがあたかも 不要であるが如く 作られているモノも多く目にする。

これはもう根底の定義が違うのでどうしようもないし、これもまた道ではある。

正確な技術 だけ というのもまた寂しいもので、おおもとの世界観が出来合い

のものだったりするともう何とも言えない気持ちになるのです。

 

人が作ったものはいづれ滅び、また新たな価値観が作られていく運命にあるので

それを悲観している訳ではなく、我々の生きた時代と自身が愛したモノ達の最後を

見届けながらこの先を生きていけると言うのはなかなか感慨深いものがあると思うのです。

 

そんな中で、特に望まれも頼まれもしないモノを作って生きていこうとしているワタクシに

何が残せるのか?何を残すべきか?と言う問いにどう答えれば良いのか・・・。

 

これまであった価値観に何がしかモノ申す事を含めて投げかけとか問題提起をしたい

と思っているので、画に向かうときは大抵機嫌が良くないが、

彼方より継いだモノ造り精神を次世代にも継ぐ覚悟のあるヤツがいて欲しいなと思う

この頃です。

 

 

 

 

“滅びゆくもの” への1件のフィードバック

  1. 深山陽子 より:

    今日は上大岡京急に日動画廊の展示会に行って来ました。先生の作品は
    昨年の5月のブログに載っていた親子の絵でした。日動画廊の方が、吉川先生の生徒さんですか?と声かけてくださり少しお話ししました。

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