2003年 6月 ある日1枚の絵が生まれた
―NEWYORK 5th Ave―
その数年前 一人旅に出て1日何時間も歩きまわって美術館やギャラリーをめぐり
不安と焦りにまみれた心を見透かすように 冷たく凍った空気と共に背中を突き刺す朝日を振り返ってみた真冬のニューヨーク
自己の内面へ突き進みすべてを飲み込むダークサイドの1歩手前で後ろを振り返った時に見えた外界の光
学生を終えてから10年
目指した道の延長にまだ立っている
その間約500点の絵を描きその8割は日の目を見ずに倉庫に眠るそれらと共に
半年後 明るさと笑みの底にあるダークサイドの 重さ と 深み を披露する
残るか 消えるか