2年振り、2度目の福山は雨だった。
前回は春、会場に入る前に、まだ空気の冷たさが残る朝の福山城を散歩した。
昔、日本の美術は百貨店での流通が相当の割合を占めている。
と聞かされたことがあるけれど、そこらへんの詳しいことは実はよく知らない。
知っていても知らなくっても、現地へ行くとやっぱり人が人生をかけるくらいのことをして
守ったり動かしたりしているということが良く見える。
会場にいると、急に自分が小さな存在に見え、なんとなくケツの座りが悪くなったりする(笑)
実際、作家来場日が公表されていても目がけてきてくれる人は皆無で、
画商や画廊の方、営業とか外商とかの皆さんの仕事ぶりを眺めているだけで、
お陰様で、1/3は嫁に出してもらい、
おれはこれから何をするべきか、と数か月前に描いた絵を前に考え込むわけで。
おっと、そういえば3月にイタリアツアーでお世話になった旅行会社の方々が、
ちょうど尾道で説明会があって・・・と会場を訪ねてきてくれた!
嬉しいサプライズだったなー。
それでも、絵を持ってくれる人達も確実にいて、そうやって関わってくれる人達
がいることを知ることは、今日からの制作に大きな力をくれる。
皆さんありがとう。
世界中に行きたいが日本中だって広い!
本格的にデビューとなって5年ほど、
美術界ではちびっこの類だが、勢いはあるよ。
さぁ、今日も描くぜ!