この1週間は、
春の日差しと上がり始めた気温で若葉が一斉に開きだした
それまでを一気に冬に引き戻すような寒さと雨が続いた。
制作の傍ら街へ繰り出し、いろいろなところへ行っては
刺激を受ける。
普段あまり美術館へは行かず、なぜかというと絵描き目線
つまりは描いている側の目線で見えてしまうので、いわゆる
名画については時代を問わず技法から材料、どこから描き出し
どこで終わったかまでが見えてしまい、更にはその時代背景
や絵描きの特徴などは美術文献や実践(模写など)で散々見た
ので、正直あまり驚かない。
勿論、その絵や作家にまつわるエトセトラの知らないこと
は沢山あって、逸話や研究秘話みたいなのは聞くと面白い
し、高画質の画集であっても、流石にここにこんなことが
描かれていたのは知らなかった・・・というような発見は
あるけれど。
なんていうか、タネを知っている手品を見てる感じか?
とはいえ1回は行っとかないと!ということで(たぶん)初
となるルーブル美術館へ。
まさか!!!という声が聞こえそうだけれど、まぁまぁ。
で、案の定モナリザは人だかりで遠すぎてよく見えず、その他
ジォット、アングル、ドラクロア、ルーベンス、フェルメール
レンブラント、コロー、ミレー、などなどなどなどを至近距離
で見るも、あぁやっぱりね、みたいな感じ。流石にアングルは
うめーなと思ったりしたが。
その点、手法や細かい技術をしらない彫刻はとても興味深い!
単純に大理石の大きさや、木をノミで彫るのだって大変なのに
どーやってこんな質感と造形を!?とひたすら関心してしまう。
きっと絵も何も知らない方が感動はひとしおだろう。
そして敬虔なクリスチャンではないけれど、教会の雰囲気には
圧倒され、心が静かになる。
そんな日々でした。