絵を描く時に必要なもの支持体(紙とかキャンバスとか)
筆とか絵具とか、そしてその絵具を溶くパレット。
油絵を描いていた浪人生の頃はこのパレットを自作する
のが何となく習わしだった。
シナベニヤの板にリンシードオイルを幾層にも塗り、
そこで絵具を溶き磨いてはまた絵具を溶く。
繰り返しているうちに艶々ピカピカのパレットが育つ
という訳です。
大学院を出て数年後からオリジナルの表現を求めた結果
油絵具を使わなくなり代わってアクリル絵具を使っている。
これはパリのゴミ捨て場で拾った木の板をアクリル絵具の
パレットにしたもの。
白はだいぶ盛り上がってる。
10号以下の小さな絵を描く際には随分使ったなぁ。
裏返したところ。
ビミョーに反っていたのでシャンパンのコルクを切って
脚に、バーでもらった紙のコースターとか飲んでいた
安ワインのラベルとかが貼り付けてある。
そんな感じで拾った厚紙もパレットとして使い、
パリでの制作の終わりと共に白で塗りつぶしてその上に
飲んでいたワインやウィスキーのラベルを貼り付けて
メモリアルボードにしたもの。
額縁をつけて今は絵の道具を入れる物入れとして現役中。
置いてあるのは絵具の溶き皿として使っている紅茶の缶とか
ビスケットの缶の蓋。
そんなこんなを経て数年のうちに国外で制作する機会も増え
どこでも手に入り軽くて可変自在、変な愛着が沸かないもの
として活躍しているのが段ボール板。
送られてきた画材とか家電とかビールとかウィスキーとか・・・
タダだし軽いし変わりは山ほどあるし両面使ったりして
その後娘の工作の材料にしたりと何かと便利&無駄がない。
と言う特にこれといったオチもないお話でした。