これまで幾度となく災害とか事故とか事件とか、
惨事を目の当たりにして自身の在り方を見直してきた。
その度に複雑に絡んでいると思っている様々なことを
大きく2つに分けて考えてみる。
大切なこと と どうでもいい こと。
深く深く追求したいとすら思っていた絵を描くことの
意味すらも簡素になっていく。
純粋に と言ってもいいのかもしれない。
命がある ことは大切なことの大前提として、
もう一つ、それは想像力。
決まった答えを導くのに長けている事はとても有益で
世の中に必要な能力である事は明らかではあるけれど、
答えのないものに対してどう振る舞うかと言う姿勢も
また人が生きていくために必要な力だろうと思う。
慮る(おもんばかる)give careful consideration
と言う言葉がこの場合最も的確だと思うのだけれど
どーでもいいこと の多くにこの想像力が足りていない
と感じる。
目の前の世界の光と影を描いた絵に
生きる力と想像力があればそれが全てだ。