ヴァレリとアランの庭

今月21日まで開催の夏の会展に出品している4点の内の1つ

10号F「木漏れ日の食卓」という絵を描くきっかけとなったのが

この4号の水彩画 「 Le jardin de Valérie et Alain」

F4 Le jardin de Valérie et Alain 2022

数年前個展の為の制作でパリに滞在中、郊外にある友人夫婦の家

に招かれた時のこと、

決して大きくはないけれど丁寧に手入れされた庭や家からは

とても心豊かな生活をしている様子が伝わってきて、

こんな暮らしが出来たらいいなと思ったのだった。

家に着くと飼っている小鳥の声と草花に包まれた庭があり、

そこにあるテーブルにはクロスがかけられていて手土産に

と買っていった赤いバラの花を飾ってくれた。

そして持っていった赤ワインを手渡すと数種類のチーズを出してきて

つまみながら「今年はここになんとかの花を植えたのよ」とか

「制作の調子はどうだい?」とか話しながら始まったランチタイムは

日が暮れるまで続くことになるのだった。

この絵の制作についてはまだ続きがあるのだけれど

また改めて書くことにして、この穏やかな光に包まれた景色の

余韻を楽しもうと思う。

 

 

 



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