今月21日まで開催の夏の会展に出品している4点の内の1つ
10号F「木漏れ日の食卓」という絵を描くきっかけとなったのが
この4号の水彩画 「 Le jardin de Valérie et Alain」
数年前個展の為の制作でパリに滞在中、郊外にある友人夫婦の家
に招かれた時のこと、
決して大きくはないけれど丁寧に手入れされた庭や家からは
とても心豊かな生活をしている様子が伝わってきて、
こんな暮らしが出来たらいいなと思ったのだった。
家に着くと飼っている小鳥の声と草花に包まれた庭があり、
そこにあるテーブルにはクロスがかけられていて手土産に
と買っていった赤いバラの花を飾ってくれた。
そして持っていった赤ワインを手渡すと数種類のチーズを出してきて
つまみながら「今年はここになんとかの花を植えたのよ」とか
「制作の調子はどうだい?」とか話しながら始まったランチタイムは
日が暮れるまで続くことになるのだった。
この絵の制作についてはまだ続きがあるのだけれど
また改めて書くことにして、この穏やかな光に包まれた景色の
余韻を楽しもうと思う。