ノンタイトル

 

昨年から描き続け、今年に入って最初に仕上げた100号の大作
新しい色使いやモチーフに挑みながら黙々と描きあげたのだけれど
タイトルが決まらない・・・

その後5~6点の小品を連動して着手 徐々に仕上げて行き残り1点(完成度40%)+70%+60%・・・(汗)
しかも出来ている3点を含めてどれ一つタイトルが決まっていない

これまで描いてきたうち タイトルが先に決まっていたものもたくさんあるのだけれど 最近は 見えるもの 中に 見えないもの のイメージを表そうとしているからかそれを文字で表記するのが難しい
見えているものをタイトルにすると妙に説明っぽくなるし 悩むな

何も遮るもののない大空から 眼下に無限に広がる中の1点の目標に向かって旋回する鳥の気分

はりけん

 

実家に保管されているスケッチブックのうち4~5歳の頃に描いていたものを発見
第2次世界大戦でロールスロイスのエンジンを積み
後に出るスーパーマリン スピットファイアと共に並ぶイギリス軍の名機 ホーカー ハリケーン

ちびっこのくせにマニアックだったのだな(笑)
サークルマークはわかるけれど
なぜイギリス機に星マークなのかは不明(笑)

自分にとってこの頃の 絵 は憧れを表わす手段でしかなかった

きっと今も変わらない

夢の続き

 
下塗りを終えた画面は無限
なんでも見える
なんでも描けそうな気がする
暖かい光の色が溢れるはず・・・
気のせいだと言うことも知っている
筆を重ね 浮かび上がる景色は現実
形が現れるにつれ
目指していたものはこんなものだったろうか・・・と
それも悪くないと思えるところまで行き
それが出来る頃にはもう
次の夢に向かい合う

フォース

なにも描けない という日々を送り
なんでも描ける という無知を経て
描けないことが在る ことを知る

簡単には描けないと知っていて
なお望み それを目指して向い合う

良い絵とは テクニックは必然 その裏にある力が違う
信じているもの 信じられるものがあること
こそが真の力になる

力とは思い入れ
その深さに比例する

そこに絵のような景色

 

遠くの街より

9日からParis NICHIDO でのグループ展-ACCALMIE-が始まった。

Jean-Paul Decroix(アクションペインティング)
Antoine Poupel(写真)
Ryo Yoshikawa (絵画)
の3人展。

ACCALMIE(アカルミー)とはフランス語で雨上がりや海の凪など一時的な平静状態を意味し、そんな雰囲気で展示されている模様。
う~ん観に行けないのがちょっと残念だけれど、それまでに制作頑張らないと4月に行けナ~イ!

美大受験生たちは先週から、毎日(本当に1日の休みもなく)どこかの試験会場で闘い続けている。
毎年、前年春には何も描けなかった子が、10か月くらいのトレーニングで大変身を遂げ、持っている全ての力を振り絞って、おそらく彼らの人生最大の目標に立ち向かう姿は感動的ですらある。

そんな道を通って(おれの場合入学までのトレーニングは3年かかったけれど)おれは絵描きになった。

なったけれど、魂を込めた人生最大級の挑戦を見失ったら、静かにその道は細くなってやがては無くなっちゃうんだろうな。
そこには色々な脇道があって、当人は気付かない、または見ないふりをしたりして、なんとか活動に明け暮れるようになったりして(笑)

大人の事情があるんでしょうが、
それじゃぁ次世代の子たちに顔向けできないし、目指してもくれないでしょうに。

おれが日本の絵画界を背負って立つ!
なんて大それたことを思っているわけではないけれど、
思っている(笑)
それを引っ張る一人にくらいはなりたいな、と。

ま、言うのはタダやしな(笑)

遠くの街より嬉しい便りがあったり、海の向こうの街からの吉報を待っている。

写真は去年のパリの個展風景です。

?>


archives