様々な世界で言われる事の様に思うけれど、
スポーツ界、特に自身が関わっていたボクシング
の世界で良く耳にしたり伝説の様になっていたり。
良きライバルが居てこその黄金期だったと。
互いが互いを高め合う好敵手がいてこそ
高いモチベーションを保ちながら更なる高みを
目指せる相乗効果。
絵の世界は他者と何かを競ったりはしないけれど、
アーティストとしてものを作り続ける過程で
励まされたり憧れたり時に闘争心に火を点けられたり
そんな相手が居るというのは嬉しいと思う。
その一人、大森暁生くん。
もう10数年も前から彼の作る木彫の鑿(のみ)跡
に心奪われ至る所で作品を目にしてきたのだけれど、
今年ついに小さなブロンズ作品を手に入れた。
大森くんとは4月の自身の個展前に熱烈なファンメッセージを
送りつけ(笑)念願の初対面となった訳で、
私などより更にずっと先を行くアーティストなんだけれど
同い年と言う事もあってとても刺激的な存在なのである。
人が人に与える力を感じられるのはとても嬉しい。
他のことには目もくれず、ただただ良いものさえ作っていれば
きっと何処かで誰かが見ていてくれてそれを評価してくれる。
そう教えられた幼少期。
愚直に信じ壁にぶち当たる度に自身に足りないものを探し彷徨い、
ある時には そんなものは今の時代迷信だ と天に唾を吐き、
苦しみ抜いた挙句自分の弱さを太陽の光に透かされ
突如手に入れたオリジナルの表現を闇雲に続けてきた。
才能でもセンスでも技術でもなく、もうおれにはこの道しかない。
それが根底にある自身の制作を支えている太い軸なのです。
この世に生を受けて半世紀、
私が絵に向かう様に生きている人々との出会いが増え
互いにリスペクトしながら言葉を交わし未来を見る。
家族を始め関わってくれる人たちに背中を押され
また新しい絵に向かえる。
その事がとてもありがたいと改めて思う1日です。
まだまだ続きます。
来週末は福岡で個展です。
福岡日動画廊はホテルニューオータニ博多の一階ロビーにあります。
東京の個展出品作品に数点の新作をプラスして
密度の濃い展示になります。
会期中は無休、初日の22日(土)と23日(日)には会場に出向く予定でいます。
万全の対策をした上で皆さまのお越しをお待ちしています。
本日で大宮そごうでの個展が終わりました。
関わってくださったスタッフの皆様、
お出で下さった皆様ありがとうございました。
私の在廊日は5/2(日)だけでしたが、いろいろな方と
お話しできて良かったと思います。
そんな中、久しぶりに会う友人(というか先輩)が
私の好きなウィスキーを片手に現れ、絵を観ながら一言。
「研ぎ澄まされてんだね」
その絵は10年ほど前に制作した絵で、
久しぶりに再会したけれど我ながらよく描けている絵だった。
今でも絵に向かう構えは研いではいるけれど、
そこそこ切れるようになった刃を更に研いでいるわけで、
その当時研いでいたのは刃物になるかどうかも怪しいものを
懸命に研いでいた。
研ぐのは良いがそこに鋼の意志が含まれていなければ切れても
一時のこと。
前記の一言でグッと来た。
そうやって闘っている友がここにもいる。
東京と大分の個展が終わったばかりですが
明日5月2日は大宮そごうで開催中の吉川龍展
の会場に出向きます。
ゴールデンウィークはずっと絵を描いていられるので
今月福岡の個展に足す数展と新潟の雪梁舎美術館に送る
絵の仕上げ、
来月の展示の為に送る10点、などなどの制作に取り掛かっています。
まだまだ続きますが、
このところ相次いでお問い合わせをいただ来ましたDVDについての
お知らせです。
製作してから5〜6年経っている事もありホームページ上での
販売がメンテナンス中となっておりご迷惑をおかけ致しました。
現在ご購入頂ける設定となっております。
7月以降はお問い合わせフォームから私に直接メッセージを頂ければ
ご購入頂ける様になる予定でおります。
私の絵の特殊な技法やそこに込めた世界観について画像とインタヴュー
でお話ししておりますので是非ご覧ください。