襖絵の制作過程1

襖絵を制作するに当たって、蓮の取材へ行き水彩スケッチをしました。
ご住職のご希望と自身の世界観を合わせた大きな制作テーマは早い段階で決まっていたので、
構図や色調などを具体的なイメージとして描くために1/3スケールの制作をしました。
2枚扉で横幅90cm程、4枚扉は横幅160cm程になります。
当初、板扉に和紙を貼る仕様になる予定でしたがこの1/3スケールを描いている途中で
本襖へ変更になるというハプニングもありました。滲みや絵の具の乗り方などに
影響が出そうでしたが、描きながら様子見て対応するからまぁ大丈夫でしょ…
と大きな問題にはなりませんでした(笑)
最終的な襖とはスケールも違うので、構図やマチエールの変更をしましたが、
最初のイメージはこんな感じでした。

襖絵 奉納

そごう横浜での個展-光の射すところ-は盛況のもと終了致しました。
そごうのお客様、何度も私の絵を観に来て下さる皆様、初めてご覧いただいた皆様、
各方面の友人達、生徒さん、町会や民生委員の仲間、娘たちの小学校や幼稚園のママ友、
等々とても多くの方々にお越しいただき良い展覧会になったと思います。
週末の在廊を早めに切り上げて羽田空港へ、
昨年から制作を進めていた襖絵の奉納に行って来ました。
ご祈祷式、入魂の儀を経て無事納まりこちらも多くのご縁を繋いで頂き素晴らしい体験が
出来たことに唯々感謝するばかりです。
こちらは完全非公開なので一般の方に見ていただくことはできませんが、
引き続き襖絵制作過程などお知らせ出来ると思います。
廊下を進み月と鹿の襖を開けると
裏には月と蓮が
振り返ると蓮と枝垂桜
開けると外には枯山水の庭と大きな本物の枝垂桜が。
その奥の部屋には水の森
奥には月と蓮がみえます。

光の射すところ 

本日3月4日よりそごう横浜6階美術画廊にて

吉川龍作品展ー光の射すところーが開催されます。

季節先取りの光と風をお楽しみいただければ嬉しいです。

 

F20  春風に映ろう

F10 銀色に枝垂れ

サムホール 風薫る

 

 



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