イタリアから帰り、11月末から色々なことが次々と重なった今年の年末。
8年住んだガード下のボロ住居兼アトリエを強制的に立退くこととなり、
期間の猶予はもう少しあったものの年内に決着したいとの思いから
仕事以外の体力を全て注ぎ込んで引越しの準備をしていました。
おれ1人の体力などたかが知れていますが、驚くほど多くの友人が手を貸してくれ、
引越し先の床貼りから壁塗り、荷物の移動や掃除などをハイピッチでこなし
良くある「どこにこんなにあったのか」という程の荷物を片付け、
ようやく一息ついたクリスマス明けに愛猫の片方が何の前触れも無く夜眠ったまま
息を引き取ってしまいました。
3年前に生後1ヶ月程で保護した2匹は片時も離れることなく共に成長してきたのですが、
環境の変化、ストレス、持病、元々の体力 などなど考えても考えても なぜ・・・
という言葉しか出てきません。
先日埋葬をし、家族共々迎えるはずだった新年を前に今は安らかに眠っていることでしょう。
幼い頃よりそれはそれは多くの動物と暮らし、別れを経験してきた中で学んだ距離感を
保って接してきましたが、この無念と空虚感はしばらく続くでしょう。
そしてこの悲しみは少しずつおれの人生の悲しみのエリアに流れ込み、
描く絵の中の世界に滲んでいくことになるでしょう。
下は新たな住居のアトリエスペースのBefore and After
自分勝手な中年の子供部屋見たいになりました。
ここでまた何百枚も描くことになりそうです。
そんな2018年の最後の日。
丸善雄松堂の創業150周年となる2019年のカレンダーに
新旧6点の絵が採用され、とても綺麗なカレンダーが
届きました。
残念ながら一般販売はされていない様ですが、
来年1年間、私の絵を見ながら良い1年を送っていただければ
幸いです。
製作に携わって下さった全ての方に感謝します。