下地の色作りを終え、絵の描き始めはだいたいこんな感じ。
いわゆる下書き的な線は描かず、金色の絵の具で一発描き。
当然至極難しい故に緊張感があって、角まできてぴったり
狙った所で終わると、良しっ とおもう。
ちなみに 飲んだら描くな を信条としているのだが、
絵の道具とウィスキーって似合うなとおもう。
我が人生をかけて絵を描いている間は頭の中は澄んでいて、
世間で言われている事について、何となく答えが浮かんで来た。
才能が何パーセントで努力が大半で、みたいなの。
目指すものがあったとして、ほぼ平等にチャンスが与えられる
のは、学生さん までなのかな。
社会にでて、しばらくは オレだってチャンスがあればやってやる!
とか思って一人で描きながらバイトで食いつないでいたけれど、
よく考えたら、こいつにやらせてみよう っていう見込みがなければ
そんなウマい話はやってこない。
コンペティションだって年齢制限があるし、タイムリミットは
刻々と迫っているから いつか なんて言ってたら何年も経っちゃうしね。
いつやってくるか解らない(特に本人には)チャンスは、
往々にして突然にやってくる。
自分のことなんてだれも見てくれていないんじゃないか!?
って時にも いつ来てもいい様に 準備はしておくといい。
絵を描くなら
一国の美術館を一人で埋めて余るくらい沢山描いておく とか
世界中どこにでも行く覚悟をきめておく とか。
その繰り返し だから
努力するのは死ぬまでずっと。
才能の有無は 全てが終わった時に あったんだな か なかったな か。
それが出た答えだ。
今日も描いた、明日も描く。
同士達よ互いに進もう。
した先はどこか?
何となく考えた。
子供の頃には戻ってもいいが、中学と高校時代には戻りたくない。
もちろんいい思い出だってあるけど、戻りたくない。
恨み辛みが多すぎる(笑)
浪人時代(3年間)、大学&大学院時代 には戻ってもいいかなー。
浪人の時はひたすら 絵がうまくなりてぇ! という思いだけで過ぎた。
出来るか出来ないかなんか知らねぇ、辛かったのは美大に落ちた時だけ。
それまでの訓練は辛くなかった。
大学時代、叶えた道の続きがあるだけで、最初は退屈だったけど
次の目標を見つけた。
同時にボクシングと出会い、ひたすらトレーニング。
得るものが多かった。
大学院〜留学、それ以降はやたらと色んな事を経験した。
いい事も、酷い事も。
まっ二つ。
白か黒。
勝ちか負け。
そんなことの先にある今が充実しているのかと言われたら
そうなのかもしれないけれど、
まだまだ目指したい先があるんだ。
これから10年は、これまでを覆すくらいの勝負を
して行かなきゃね。
なんとなく、そう思ってる。