人から言われることをとても真剣に捉えて真に受け
その都度その影響を受けながら微細な舵切りをしながら今まで生きてきた。
貫く主体性なんぞどこにもないって位
変わり身を繰り返してきた様に思うこともあるが、描いている絵はそうでも無さそうだ。
時々「好きなことを仕事に出来るなんて幸せですね」的な事を言われるが、
あぁそうですね。と思う。
「表現の自由」についてとか
「社会と芸術との関係」とか
定義とか意味とかとかとかとかとかとか、
真剣に考えなきゃと思って考えるけれど右往左往して
振り出しに戻る。
誰かのために描いたりはしないが
結果誰かのために描いている。
そんなんじゃダメなんだろうとは思うけど
おれは絵を描くから
あとは誰かやって。
今年で22回を数えることとなった『雪梁舎 フィレンツェ賞展』
新潟にあるこの美術館でおれが賞を貰ったのは第4回、2002年のことだ。
受賞当時から週に2日クラスを持っているアトリエに置いてあるのが
目にとまり、当時の記憶が一気にフラッシュバックした。
元々今のフィレンツェとの関係ができたのはこの雪梁舎美術館の
おかげであるけれど、最初の1ヶ月の滞在から1年の留学、
その後スケッチツアーや展示会、旅行などの際にとてもお世話になった
方を見送ったばかりだったから。
想いは言葉では上手く言い表せないが、
感謝は直接伝えてきたし、
時々思い出しては笑ったり悲しんだり怒られたりしようと思う。
月のうち半分行っている授業が軒並み中止になり
絵を描く時間が増えるかと思いきや
あっちからもこっちからも様々なことが流れ込んできて
忙しいのはいいことだけれど程度ってものがある。
喜んだり悲しんだりしながら限られた時間と戦いつつ
体力と精神力のバランスを保ちながら前進しております。
今月はそごう大宮でアートフェアに参加
4月はそごう大宮とうすい郡山で個展。
そのあとは100号を頭に大作の制作にとりかかったり
水彩画を描いたりする予定です。
出だしがこんなで
終わりがこんな。
水彩画の授業をしているクラスの内の1つの
展示会に出品予定だったこの水彩画。
件のウィルス拡大防止策で授業と共に展示も
中止(というか延期)になり、
4月に予定されている別のクラスの展示会にも
出す予定ではいるもののそちらもどうなるやら。