TOUR

 

PARISの展示の時のTOURも、生徒さんやファンの方々、両親や兄弟、が参加してくれ、

先週末は岡山で開催されたホテル催事での展示会に出席。

いろんなことを知るいい機会だった。

 

人知れず、おれの作ったものを人々に紹介してくれる人達がいる。

思いもよらず、おれが絵に向かう様な覚悟で観てくれる人達がいる。

 

そういう人達と接する機会に恵まれた数日は良い時間だったなぁ。

 

いろんなところでおれの描く絵がつながっていて、それが国内に留まらず

アジア、ヨーロッパで展示の機会がもらえる。

この先、もっともっと驚くような出来事が待っているんだろうな。

そして今年は満開だった。

 

 

 

I stand alone

我が道を行く

先週末は、昔教えていた美大受験予備校の、当時の生徒たちが会う機会を作ってくれて、
数名と実に14年ぶりの再会を果たした。
彼、彼女らはもう、当時のおれの年齢も過ぎて、立派な大人だったけれど、
話している感じは全然変わっていなかった。
会社勤めだったり、デザイナーだったり、写真を撮っていたり、版画を作っていたり、
家族を持っていたり、皆それぞれの道を歩いている。

当時の思いや出来事を聞いたり話したり、楽しかったな。

そして明日から銀座日動で夏の会展が始まり、4点を出品します。

↓これは岡山で展示する絵で、
「その路のむこう」 F10 mixedmedia on canvas 2012  

何かにトライしたり、それをキープしたりしなきゃいけない時、
たぶん想像しているよりも難しい。
出来る理由 より 出来ない理由 のほうが多いから。

それでも、やらないで解ることなんてあるのかな・・・。

やれるところまで、行けるところまで行って、
その路が閉ざされても、別の路が見えることもあるだろうし、
間違えたら引き返したっていい。
元の路がまだあるとは限らないけれど、一度通った路には何かが残っているはずだから。



でも、電車間違えちゃったら大変だからね(笑)。
作家来場 と言うわけで、週末はIN岡山です。
さらに、来月初アジア! シンガポール出張が決定。詳細はまた。

 

思うこと、いろいろ


その1

夏の会の制作を終えて、今は今月22日に開催される
岡山でのホテル催事用の絵を制作中。
今年も制作数がもう50点目に突入した。

どうやったら絵描きになれるか?
そんなのが解る位なら苦労はしないぜ(笑)

大体どこが絵描きの定義なのか判らないし、
1000枚描けば、とかコンペで賞取れば・・・とか言ったところで意味はないと思うし。

そう言えば、これまで紆余曲折して37歳位まで色々なアルバイトをしたな。
クリーニング業者でビル清掃とか小学校の壁にペンキでイラストデザイン描くとか、
運送会社の倉庫で荷物積み下ろしとかレストランやダイニングバー、居酒屋でキッチンとか・・・
あー絵画講師もバイト扱いだ(笑)
時給1000円位で多い時には1日14時間働いて、絵の具買って家賃払ってオシマイだった。
野菜なんか高いし腹にたまらないし意味ない!ホウレン草200円!?鶏肉200g買えるじゃん!
って本気で思ってた(笑)
毎日精一杯だったけれど、全ては 絵を描くのだけは止めない という目標があったから。
今、毎日ビールが飲めるおれは幸せだ。

心配事なんか数えたらキリがないけれど、いくら頭で考えたって答えは出なかった。
想像を超えた不思議な出会いや、つながりが出来ていくからね。
もちろん限界の手前まで考えることは必要だし、その時に何をするべきか?
それが常に答えに導いてくれると信じている。

テクノロジーも気分も日々変わるけれど、スマホ にも 数年ぶりの短髪 にも、もう慣れた。

その2

絵を届けるために銀座の画廊へ向かった。
会期までにはまだ日数があったから、というのもあるけれど、
1点に 直し の要求が出た。(あ、前回このブログに出した絵ではないからね)
画廊では初めての経験。
他の絵に比べると少し弱い、もう少し見える形にメリハリがあった方が売り易い
という意見。

言っている 意味 は理解できる。
アーティストを名乗る以上、他人の意見を取り入れる隙などあってはならない というのも
1つの考え方なんだろう。
もちろん隙を作ったつもりはなく、こちらの考えている 見せたいもの と
画廊のそれ とが合わなかったということ。
その話し合いもした上で、再考する意向で持って帰ってきた。

前にも言っているけれど
これはチームとしての仕事だと思っているから。
描いて終わりじゃない。
紹介する場を用意して、観に来てくれた人に薦めてくれて、気に入ってお金を出して持ってもらう。
そこまでがおれのヴィジョン。

そのために、画廊の人達にも 何か気づくことがあった時には話して欲しい
と初めから伝えてある。
言う方だって言い難いことでしょうが、それを遠慮がちにでも言ってくれる関係が
できたことは喜ぶべきことだと思った。

昔、ん~ボヤッとしてて見えないんだよねぇこの絵はぁ 
という年配のお客さんがいて、
あんたの目が悪いんだろうよ、と思ったこともあるけれど(笑)

プロフェッショナル は、関わる人が皆、ハッピーに近づく場を作ること。
それが仕事だと思っている。

これまでも色々な理由で 強さ を求められてきた。
おれの絵は自分自身を描いているから、派手なパフォーマンスや
驚かせるような世界を作ることはリアルじゃない。
もしそこに 弱さ がみえるのならば、それは 信念 が足りないからなんだろう。
強がりは決して強さではないし、弱さは決して悪いことではないと思っている。
一度終えた絵に筆を足すのは簡単なことではないけれど、
それで新たなものが見える可能性があるのなら、挑戦する意味はある、・・・んじゃねぇかな。

そういうものさ

自分が必要としていた大事なものを、手放すハメになった時、
そのダメージから立ち直るには、精神的にも体力的にも
ずいぶんと大きな力が必要だけれど、
その痛みは、おれ自身がもう知っている。
41年生きてきたから。

おれがもしそうなった時、
いつかまた、光の射す道が見つかるんじゃないか・・・
そう思える絵を描かなきゃいけない。
今のおれは 絵描き だから。

悲しみに耐えることを知らなければ、
Happyな絵に奥行きは生まれない。



-Cross road-  mixedmedia on canvas  F20

7月20日~8月2日まで、銀座日動画廊でのグループ展
「夏の会」に出品予定の4点の内の1点








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