いつの間にかすっかり秋
っぽくなり・・・抜けるような青空が広がるほど
少しずつ焦り(笑)
次々に次に描く絵の映像が浮かび
それをあるところまでキャンバスに描き留める
カタログの構成を考えつつ 展示全体の構成を考えつつ 挑戦を忘れず 描くごとにもっと良く と思い・・・
なことをやっていたら 大事な約束を丸ごとぶっ飛ばし(汗)
電話を頂き慌てて出かける始末
しかも来年の展示が次々に決まって行き 本格的な一息 は先送りに
忙しくなる時には色々な事がいっぺんに忙しくなるノデス
ただ 展覧会の為 に描くわけではなく 描くこと があるから描いているという気持ちは持ち続けたい
現状はリミットが迫っているのだけれど(笑)
この季節はなぜか色が美しい
オレはいったい何が描けるんだろう
数年前まで半年に一度くらいはやってきた 深くて長いトンネル に
しばらく入っていない
当面目指すものが見えているのも事実
だけど このままの調子 を保つとすれば道は2つに分かれる
挑戦を続けるか
成長を止めるか
と言うことは
心配しなくっても 深く長い トンネルはいずれ必ずやってくる
それでもやってこない時は
余程すごいアーティストになっているか
成長を続けていると勘違いしているか
あぶねぇあぶねぇ・・・
ある1つの空気を思い浮かべ
-それは温度とか流れとか速度とか深さとか-
漠然とした それでも確かにその方向を目指して初めの一筆を滲ませ
行ったり戻ったり 逸れたり そこで新しいものを手に入れたりしながら
目指した空気の一点を見つけて最後の一筆を置く
思うように描こうとすればするほど
その通りに出来るとつまらない
午前中に、画廊の方々に第1回目の搬入(カタログ製作やら全体の構成やらスペースの問題やらで)をしてもらい、
描いた絵がぎっしり埋まっていた絵描きスペースに束の間のゆとり。
ホッとする間もなく次の絵を描き、
今週末には倍くらいのキャンバスが運び込まれ、
ズッシリ埋もれる予定・・・。
ある生徒さんご夫妻が何度目かの大々的な展覧会(水彩画と油絵)をされていて、最終日の今日、新しい相棒を桜木町へむけてカッ飛ばし、その先の画材屋さんへブッ飛ばし、抜けるような晩夏の空を堪能。
展覧会はというと、ご主人はもうほとんどセミプロという腕前で作品数も半端ナイ(笑)、奥様もなかなか情緒豊かな深い絵をお描きになるので見応え十分。
何よりも、衝動的な制作意欲というものを感じ、何物にも捉われない情熱は観ているほうも気持ちがいい。
ちょっと気持ちを引き締めて、帰りの道をスッ飛ばし、またこもる。
本物の、爆発的な原動力を内包するものは、それをコントロールする高性能のブレーキを併せ持つ。
1つの目的に向かって 無駄のない形 というのは美しい
闘いの道具 走る道具 音を奏でる道具 それを操る身体 その身体を守る道具・・・
削れば削る程焦点は1点に近づく
より強く より速く より深く より鋭く・・・
なんであれ 無駄を削ぎ落とした形は美しい
対照的に凡庸性を持たせ そのほとんどに扱いやすさや装飾などを施したものが スタンダード として使われるけれど
本来の使う目的を 少し超えた ところに向けても十分に耐える性能を秘めているものがあったりする
この道具を使い切ったらどこへいけるのか
そのヴィジョンこそが デザイン だと思う
ちなみに Creative には創造力(想像力)のある 独創的な の他に 人をだます(惑わす) という意味もあるそうな
気づけば朝晩はずいぶん涼しくなり
あっという間に8月は終わり・・・
制作はまぁまぁ順調・・・の類(笑)
いや数よりも内容が充実しているかどうかが最大の問題で
日によっては1日中描いていて 過ぎて行った台風がどんなだったのかすら知らなかったり・・・
新しいモチーフに取り組んだり
全体の流れを考えたり
気合いが入るとつい息を吐きっぱなしになったりするけれど
ちゃんと吸い込むのも一緒にやらないと切れちゃうからね
息抜きとか気分転換とかいいながら
バイクごとアスファルトに寝っ転がったりしたりして・・・
なにはともあれ
目の前に現れつつあるたくさんの絵は
ゆっくり呼吸をしながら入っていけるような空気を持たせたい