冬の記憶

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真冬のロンドンとかニューヨークとかを

カメラと水彩絵の具のセットを持ってアテもなく

彷徨っていた頃には、絵で食っていける保証など

何処にもなかったけれど、”きっといつかは” を

見ている目はギラギラしていた。

 

あの頃からもう15年くらい経つけれど、

冬が来ると必ず思い出す。

 

上の写真の絵はロンドン、横幅145cmくらい。

下の写真の絵はニューヨーク 5th Ave 縦横163cmくらい。

この絵が今の絵のスタイルの1枚目。

 

全てが手探りだったから、当然今よりも描写は荒いし

色数も乏しいが、かすれるような心情と、寒々しい中に

寂しさと少しの温もりを含んだ感じは出ていると思う。

 

 

 

 

 

 

 

吉川龍 展

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いよいよ来週になりました。

11月23日(木祝)〜27(月)

上大岡京急百貨店7階ギャラリー旬にて

30号〜小品 20点余の展示になります。

 

今年の展覧会は関東では宇都宮のみ、

来年は未定ですので、東京、横浜近郊でのまとまった展示は

今の所今回だけですので、お近くの方は是非いらしてください。

 

 

地元ということ

宇都宮の個展は多くの方に関わっていただいて実現したのだけれど、

地元 ということをここまで感じるとは思わなかった。

東武宇都宮といえば、陶芸作家であった私の父がお世話になっていた

場所でもあり、当然私よりも父の名前を知る方が何十倍かはいるわけで、

今回も「陶芸の吉川さんと関係ある人?」とよく声をかけていただいた。

もちろん知り合いだったり友人だったり、私の個展をめがけて出かけて

くださった方も多くあったのだが、当初 初凱旋 的な意気込みでいたものの

話を聞いてみれば お礼参り をしているような気持ちにもなったわけです。

 

今回の展示をつないでくれた画商さん、現場で面倒を見てくれた画商さんや

外商の皆さん、私のことを知らずに見に来てくださり、また買ってくださった

皆さん、友人知人、生徒さんなどなど本当に多くの人たちに支えられて

できた展覧会だったと思います。

 

高校時代の友人が、「どんどん立派になって誇らしいよ」と言ってくれたのは

嬉しかったな。

 

私が絵を描いていることで、多くの人の繋がりが出来るというのは

これほど嬉しいことはないと思いながら次の制作をしています。

 

 



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