歩む路

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数年ぶりに訪れた街で、様々な人たちに出会った。

どこかの誰かに向けてモノを作っている人。

世界の誰かが作ったモノを売っている人。

そうしたモノを様々な想いを重ねて見てくれる人。

 

自分の歩む路の先、

何が正しくて何が外れているのかははっきりとは分からないけれど、

この路を歩んできてよかったなと思える出会いがあった。

 

数年前に一度だけ会って、どういう風に絵を描いているかの話をした内容を

ほぼ完璧に覚えていてくれた高校生。

数多くの名作と言われる芸術作品を見てきたであろう方が

あんたは有名にならなきゃいかん!と褒めてくれたこと。

初めて手にいれた絵が吉川龍の絵だという人。

世界で仕事をする誰かのことを守るためにモノを作っている人達の話。

言葉数は多くはないけれど、思っていることが伝わってきた人。

話はできなかったけれど、きっとそれぞれの思いで絵を見てくれた人達。

 

自身の行先を案じ、この10年余り小さなプライドを守るために自らに課した決まり事を

捨ててでもそういう人達に恥じない絵を描きたいと思わせてくれる出会いだった。

 

 

今のおれに休息は必要ない。

また朝から次の絵を描いている。

まだ路が続いていると思えることが嬉しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

福山天満屋 ホテル催事

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美術の窓9月号に福山天満屋ホテル催事の記事を出していただきました。

8月27日 1日限りの催事です。

 

 



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