Contrast

 

風邪をひくこともなく怪我をすることもなく
なんとか無事に1年を終えそうで2009年製最後になる80点目の絵を制作中(ファイルに入れていない絵もあるから正確には不明)
年末くらいゆっくり と思ったけれど1月末までに間に合うか!?というペースなんだもん

明け方の空が淡い黄色と紫になる瞬間がある
日が落ち切る手前には深い青とオレンジになる

紫色とオレンジ色と緑色は赤と青と黄(3原色)の補色という関係になるのだけれど
それが見える頃 これまでの終わりと次の始まり が同時に現れる

相反する性質の補色も 片方が引けばもう片方がより綺麗に見える という効果は絵の世界では常識だけれども日々の生活も違いはない
絵を描くときにはゆっくりと正確に身体を使い
バイクやボクシングは素早く正確に身体を使う
ひとつの目的に向かって無駄な動きを少なくしていくという意味では同じこと
ゆえに静と動は表裏一体!

・・・という前置きをして
2010年の初めはしばらく暖かいところへ逃避行する
それは次の制作へ向けてのロケットスタートにつながるはず(笑)
尻に火がつくってことじゃないデスヨ

続く

 

あと10日程で ミレニアム も10年目を迎えることに
来た道を振り返るのが人の性なのか 何となく1年を思い返しながら
描いた絵のファイルを見てみた
100号から小さな絵まで 2009年制作 の絵が70数点

よく描いたな・・・今年の初めにいろいろな展示の予定が決まり
こんなにハイペースで描けるのは今年だけだと思っていたけれど

すでに2010年の春までに約50点の制作予定があり
きっと来年は今年よりも描くんじゃないかと思う

数を描くことも大事なことだけれど
描くことがあることの方がもっともっと大事なことで
挑戦は続く

聞こえる光 見える音

 

耳を澄まさなければ聞こえない音がある
声の限り叫ばなければ届かない音もある

じっと見つめなければ見えないことがある
目を閉じなければ見えてこないこともある

対面

 

まだ日も昇らないくらい朝早くに目が覚め
小品を1点仕上げて撮影する

午後寒風と雨のなか上野の都美術館へフィレンツェ賞10年展を観にいく
2002年に描いた絵の前に立ち
当時を思い出す
描いている時の空気が手に取るように蘇り
複雑な思いに浸ることしばし

偶然にも雪梁舎の捧理事長と都美館の館長さんとお会いでき
帰り際にお世話になった岡田さんとしばらくお話した

歯がすり減るくらいくいしばって描いていた時期の絵を
口から血が出るような思いをしながら世界へ巡回させてくれていた
そんな話をしながらお互いに笑い合う
本気 対 本気で世界が変わるといい

American dream

 

来年というか来月からの各地の展示に向けて仕上げなければいけない絵が増える中
お仕事しているアトリエであるアーティストの画集を読んだ
そのアーティストは1960年ニューヨークはブルックリンで生まれ天才カリスマアーティストと称され27歳で薬物過剰摂取で亡くなった
彼の名はジャン・ミッシェル・バスキア

一流のミュージシャンやスポーツ選手アーティストと親交のあったバスキアはアメリカンドリーム体験者であると・・・その話はまたにして
気になったフレーズは 成功 と 失敗

どこまで行けば成功で
どこからが失敗なのだろうか

アテーィストが
夢半ばで終わってしまうのは 失敗 これはわかり易い
でも と思うのは
時間を持て余すのもまた失敗
大センセイ(と呼ばれる人)だろうが世界の巨匠だろうが晩年に自己模倣の範疇から出られない人はたくさんいる

要するに 自分の見えている世界は変わり続け それについていける人 だけが成功者ではないのか

やりたいことはまだまだある
出来ることはちょっとだけれど

金持ちの象徴 的なイメージは崩れるかも
そう 今の日本の政権はものつくりにとってドリームのかけらもない

ガラス張りの幻

大~っ端

 

大先生からわれら下っ端までの小品の数々がずら~っと並ぶ
恒例のミニヨン展があすから始まります
詳しくは exhibition を参照してください

先週下塗りを終え 景色を描いていた2点が先ほど出来上がり
写真撮影をしてこれから画廊へ届けに行く予定

昨晩の雨もあがり散歩日和
帰りにケガで入院していた二輪の愛車が治ったので迎えに行く

今月中にあと3点はあげないと
エンジンかかってきたしね
写真は 「小春日」F3mixedmedia on canvas 2009

喜怒

 

新潟県に雪梁舎(せつりょうしゃ)という美術館があり
毎年フィレンツェ賞という公募展を行って今年で11回目になる

今から7年前の2002年に初めて出品し 特別賞 というのを頂き
30日間フィレンツェに研修という褒美もついており これがきっかけで1年間の留学ということになったのだけれど
このたび 12月9日(水)~14(月)上野の 東京都美術館(第2彫塑室B3階)にて過去の受賞作品が展示されることになり
昔描いた絵にまた会えると思うと嬉しい
しかも美術館で

今年の春に受けた注文で描いた絵がまたしてもキャンセルになり・・・
かなり頭にきており へそも曲がっている
これが例えば先にお金をもらっていて描かないとなれば訴訟問題にくらいなるだろうがそこらへんのこと解ってんのかね
決して金銭的な問題ではなく 自分の思い入れを込めた事へ対してのプライドの問題
そういう風に生きているのかどうかは知らないけれど もうこいつにおれの絵は持たせねぇ
ブラックリストパートⅡ

画像は2002年作「敗れざるものたち」oil on canvas F100



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