この数ヶ月、目や耳や口を開けば コロナちゃんの感染拡大
の影響でなんとかかんとか。
危機に直面している人たちがいる事も理解はしているけれど
それによって変わる事と変わらない事がある。
変わった事と言えば、1ヶ月の内半分は2箇所で絵の授業を
しているのだがこれは両方とも中止になっている。
どうにも動けない状況の中ご機嫌伺いのお葉書を書いたり
しているけども、何とかならないかという動きもあり
片方ではスタッフが奮闘、オンラインでの授業が始まった。
第1回目はデッサンの基本の き から。
そして自主的に制作されている方のオンライン添削&講評。
これまで避けてきた事に踏み込むとそれなりに可能性が見えてくる
ものなのだと気付かされる。
意外と悪くないなオンライン。
そして変わらない事。
相変わらず絵を描く。
のちに書く事になると思うけれど、この夏美術雑誌に掲載される予定の
技法講座に使ってもらうべく新たに50号の絵を描き出している。
使っている材料から技法から絵が完成するまで、
余すところなく全てを公開する予定です。
変わったり変わらなかったりしながら絵もこの状況も良い方向に進めば
いいと思うばかり也。
不要不急の外出は控えるよう自粛要請が出ている最中ですが、
予定されていた鎌倉での個展は開催される運びとなりました。
今回は通常のキャンバス作品に加え他ではあまり見ることの
出来ない水彩画やジクレー版画のシリーズも展示されます。
ギャラリーでは3密を避け細心の注意を払った環境で展示
される予定ですので、
観にいらして下さる方々におきましても道中含め十分に
お気をつけ頂いた上でお越し頂けます様お願い致します。
6月15日までの会期中は無休、
作家来場日につきましては未定となっております。
これらの画像は2001年〜2002年頃に描いた30号から100号の絵たちだ。
これまでに何度も絵のテーマが変わる度に出てくるスタイルも変わって
きたけれど、この頃は何かに突き動かされながら必死に何かを掴もうと
していた。
何かに怯え、何かを掴もうと。
そう、衝動と使命だけが絵を描く動機という真っ暗闇の中を
ひたすら歩き続けるような日々だったと思う。
本当は恐怖の正体は分かっていたし、そいつに打ち勝つ手立ては
キャンバスに描き止めることだと信じていた。
評価された絵は少なくこの後数年の暗黒時代を経て今に至るが、
この揺るぎない動機は持ち続けたいと強く願う。
授業が出来ない分制作に使える時間はある
訳で、毎日新たな絵を描いている。
一度ハガキサイズくらいので練習した後
近々オンラインの授業に使えればと
4号の水彩画を描く過程を撮影してみた。
白紙の状態から完成まで、
乾燥待ち時間を除いて45分ほど。
使っている道具から色の作り方、
描く順番とその都度気をつけるポイント
など、全部教えます。