5日が過ぎれば年が変わりますが、
この1年は色々なことがありましたが、
来年、再来年の展覧会の準備や、今後描く絵の世界観
の行く末を探りながら毎日キャンバスに向かっている
ので、来週も変わらず描き続けていることでしょう。
2月に開催される福山ニューキャッスルホテルでの1日限定催事
とその後に福山天満屋で開催される洋画有望作家展に向けて
最後の仕上げをしています。
今月20日に発売になった美術の窓にインフォメーションを、
来年1月に発売される同誌に記事を掲載される予定です。
今年はなかなか厳しい年だったけれどなんとか絵描きとして生き残り、
来年と再来年まで制作の予定がびっちりと詰まっていて
とても有り難いのだが家で仕事をしていると1日の大半を制作に使うのは
なかなか難しいのです。
起きる時間を早くして子供が寝ている間に、、、とか
朝型を夜型にして子供が寝た後の時間を、、、とか
アトリエに鍵をつけて強制的にこもる、、、とか
時間の使い方やら方法を変えながら臨んでいる訳なのだが。
3歳児 「おかあさんと外で遊んでくるね」
ワタクシ「はい行ってらっしゃい」
3歳児 「うれしい?」
ワタクシ「なんで?」
3歳児 「お仕事させてあげるから」
何でもかんでも おとーさんと! という娘にも気を使ってもらい
我慢をさせながら毎月10点以上の制作ペースを続けることが出来る訳で
ありがたいやら情けないやら、今日絵が描けるのも皆さんのおかげです。
本日12/5から25日まで銀座の日動画廊でミニヨン展が開催され
珍しくサムホールサイズの新作を3点出品しています。
最近都内近郊での展示は少ないですが、この機会にぜひご覧ください。
そして現在
福岡クリスマスマーケット開催中です。
http://christmas-market.jp/artfair/#art100s
こちらもサムホールサイズの新作を含む数点を出品中です。
この1年は大きく環境が変わった。
8年住んだガード下のアトリエを強制退去になり、
といっても無茶をした訳ではなく電車の高架耐震補強工事のため。
新しい家は住まいとしては100倍くらい素晴らしく
アトリエやらガレージとしてはその性能をかなりの割合で
削り落とされたわけだけれども、
広かろうが狭かろうが絵を描く情熱と力に変わりはない。
腹を据えて制作に取り組みこれまでのスタイルから新たな道を
切り開くべく挑戦をしてきた。
1年の内3カ月ほどをパリで過ごし大作を含め20点ほどの制作をしたり
ミュージシャンのアコースティックアルバムのアートワーク(CDジャケットなど)
を手掛けたりMV所謂ミュージックヴィデオの撮影にも参加。
秋にはLMDWのARTIST COLLECTIVEと言うシリーズのウィスキーの
ラベル&ボックスデザインに採用されるなど、
これまでにはない展開が多々ありとてもエキサイティングな1年だった。
ここまでを書くと 完璧 な1年に思えるし、
まぁその通りではあるのだけれど、、、
我々絵描きというものは 仕事=描く となるわけで
描いたからといってお金がもらえる保証はない。
描いたものが売れて(これを画商さんたちがやってくれる)はじめてそこから画料
というのが発生しそれが生活費になったり画材を買うお金になるのです。
で、その売り上げはというと
昨年の半分以下、ここ10年余りの間の中で断トツ ワースト 最低 だった訳で
我ながら1年よくもったな という状況だった。
蓋をあけてみれば よくもった ということは、
途中は何度も レストランのバイトアゲイン が頭をよぎる感じだったってことだ。
それを知ってか知らずか(家族以外は関係ないけど)
笑顔で暮らせる家族や友人その他諸々お付き合いいただいた皆さんには
感謝の意をもっていつかお返ししたいと思っている。
来年以降は 仕事=描く 予定は1年半先まで隙間が無いほどびっちり詰まっており
最高の年末を迎えようとしている。
これが挑戦というものだ。