第11回 夏の会

7月13日〜25日

平日10:00〜19:00  土祝11:00〜18:00

最終日は〜17:00   日曜休廊

昭和会展 受賞作家からなる夏の会も今年で11回目を迎えます。

今回は28作家が各4点の出品となります。

 

これまであまり出したことのない雰囲気の絵を描きました。

20号から3号までの4点、全体に通底するテーマとして

人の生き死にに寄る思いが込められています。

 

いつ描いても良い絵と、今描かなければならない絵があるとすれば、

これらは後者の類です。

 

病気療養中の父親を見舞い、その最中にみた景色から生まれた水彩画ALIVE-ある男の肖像-

を20号のタブローで描いた1点。

先週、制作途中にしてその父は亡くなり、

多くの思いを残し、全ては空に通じる空気と共に広がる多種多様な感情を

込めた10号の1点。

他小品も含め決して後ろ向きではない、深さと静けさ、一筋の希望を観ていただければ、

そして絵を描くことで残せる形、思いを汲み取っていただければ幸いです。

 

F20 ALIVE ある男の肖像 2018

 

ALIVE -ある男の肖像-      F20

F10 空へ 2018

 

空へ   F10

 

 

 

 

 

 

Next work

福岡の個展が本日終了しました。

足を運んでくださった皆様、ありがとうございました。

初日、2日目と画廊へ出向き、帰ってきてすぐに次の制作に

取り掛かっています。

20170609_180419-1

 

いつ描いてもいい絵 と 今描かなきゃならない絵。

 

制作は衝動的に描きたい という思いを持ちつつ、

仕事 という側面も同時に持っているわけで、

仕事となれば関わってくれている人がいて、求められることに

応えたりするわけだけれど、

それをぶっち切ってでも描く理由と衝動があるのは

絵描きにとっては最高の瞬間なのだと思う。

この段階から七変化すると思うけれど、来月東京でお披露目いたします。

 

 

Boat

P1120210 P1120208

 

左は縦2m以上の卒業制作(取手市所蔵)右は縦50cmほどの自画像(これも卒業制作)

自画像は一度描いたヤツを気に入らず、無理やり引っぺがして壁にピンで留めていたら、

同大学の友人が部屋へ来て、「これいいじゃん!」て言うんで再び木枠に張って

加筆したもの。

 

自分の姿を描いた絵、つまり自画像というやつは、

課題であった大学の卒業制作以来20年以上描いていない。

対象に魅力を感じないものは描こうと思わないから仕方がない。

 

そうは言っても折に触れ、自分の辿って来た道筋は描いて来た。

それは子供時代の姿であったり、ボクサーの姿であったり、外国の冬の道端

であったりするのだけれども、これは魅力がどうとかいうよりは、

これしか描けない、描かなきゃ死ぬしかねぇか・・・という状態で

それぞれの記憶や闘志、焦りや踠(もが)きを塗り込めた。

 

ただ自己の内側にのみ問いかけ、返って来たものを描くことこそが本当の

意味での表現だったかもしれない。

 

ここ数年、小舟を見ると自分の姿の様だと思う。

自力で進む手を持たず、流れのままに彷徨ったりもするが、

意思を持った様に見える瞬間、それは我が道を行く自身の姿と重なって映る。

時にそれは、意志を持たず、朽ち果て、流れ流れて辿り着くであろう死を待つ姿に見え、

その淵に触れ、誇りを残し、抗わず、潔さを持っていたい と望む。

 

36x51 Alive -ある男の肖像-2017 20151017_151607-300x199 F4パリ郊外の午後2014 F80 113,8x145,8 Still Ending 2015

 

己の存在意義を追い求め、いつしか共有できる、してほしいと、何処かの誰かに向けて

発信し始めてから、予期せぬ景色が見え出したのも事実。

だが再び己の内側へ向けて問うた答えのみを塗り込める時期に差し掛かった様に思う。

数年、幾分穏やかだった表現の中に、時折強烈に混じりこむはずだ。

 

P1120193 P1120194

 

上2つは ざわめきの部屋 シリーズ。

居場所を求め、戦いに臨み、心の中がザワザワする緊張感を込めていた頃。

 

 

 

P1120195

P1120197

P1120207

 

もうこの辺はダークサイドの一歩手前まで行ったころ。

2002年頃は精神的には描いて生きるかやめて死ぬかの2択だった。

 

 

 

 

P1120211

 

 

 

ダークサイドから少し抜け出し、コンペで賞を貰うなど

評価され始めた絵。

同じ様な構図で大小数点描き、評価はされてきたが このままじゃ5年後に終わる と感じ

この年以降このテーマを描かなくなる。

 

 

 

 

P1120198

 

2003年のある日、予備校やら大学やらで勉強した 美術 の観念を

一切捨てて(という覚悟で)何に恥じることなく 自分が好きな絵 だと

思える絵を描こうとして出来た1枚。

焦りや怒り、不安と自信が入り混じる心を背中から透かされた気がした

真冬のニューヨーク5thアヴェニュー。

初めてキャンバスに和紙を貼りアクリル絵の具と銀箔を用いた。

これが今のスタイルの原型。

 

P1120199 P1120200 P1120201

 

その後数年に渡り、オレの絵を認めない世の中に対して

怒りと挑戦 不安と絶望 が毎日の様に渦巻いていた頃の絵。

今更いい絵だなんて言われたって遅いぜ。

オレと数人の友人は信じて闘っていたのさ。

 

P1120202 P1120203 P1120204 P1120205 P1120206

 

この辺のスケッチは2002年とか3年とかそこら辺のだけれども、

100枚以上全て震災チャリティー展示会で手放した。

詳しくは2011年3月、4月あたりのブログを読んでいただければ

なんとなく解ってもらえると思う。

 

それにしても、スケッチ1枚取っても、後になって見返すとその時のことが

鮮明に思い出され、足掻きとか救済とか感謝とか勝利とか出会いとか、

山ほどの思いが込み上げて来て、ついうっかり涙まで込み上げて来そうなので

この辺で幕にします。

 

これから10年の目標と覚悟を込めて、46回目の誕生日にブログ更新。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

搬入しました

20170504_210523

本日、ギャラリースタッフが絵を取りに来てくれ、

ほぼ全部を送り出しました。

ホッとする間も無く、続きを描き、更にその先の制作スケジュールを

確認しながらイメージを作り上げています。

 

前回(3年前)の福岡での個展は派手にコケたので(笑)今回は立ち直るといいな。

 

 

 

いよいよ

IMG_0413

 

 

5月に入り、忙しさは加速しております。

 

 

20170504_201538-1

 

 

案内状も届き、一月後には個展が始まっている予定です。

ちょっと色が青すぎたかな・・・。

実物はもう少し緑色です。

 

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今も新しい絵が出来上がる度にアトリエには光が溢れています。

 

 

 

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