快調怪調

 

あれだけ楽しみに、そして緊張感をもって臨んだパリの記憶が遠く後方に吹っ飛んでいくくらいのスピードで描き進んでいる。

絵描きスタジオでの制作スペースは3か所。
大作用スペースで100号を描きながら、和紙貼りキャンバスに下色を施し、別の場所で準大作を描きつつその後ろで小品を描く。

自己設定目標はあと2ヶ月半で40点。
制作に使える時間はその半分。
そのために去年から準備をしてきたけれど出来るんだろうか・・・
昨年までの制作ペースだとちょっと厳しいところだけれど、
たぶん出来る。
身体から出てくる力がそう言っている気がする。

パリでもやっていたロードワークと心の充電が効いてきて、
身体と気持ちは絶好調なんだ。

写真は3つあるパレットのうちの一つ。
今までは紙パレットを使っていたんだけれど、アクリル絵具を使う時に混色を一切しないという独自の(たぶん)手法で描くことに気付いた時からパレットを使い始めた。
日本画の人は混色出来ないからしないはずだけれど、おれはもともと混色してある絵具も水で分解して使う技があるのでオリジナルのはず。
油絵の個展技法からも日本画の技法からも影響をうけているから絵具の発色&強度は間違いない。

後は描くだけです。



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