絵描きでいること

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縦が50cmくらい。

今から15年くらい前に描いていたDRAWINGのプリントが

写真を整理していたら出てきた。

原画は20枚以上、狭いスタジオのどこかに包んでしまったままだ。

 

ドローイングって線で描くって意味の前に

ピストル(剣)を抜くこと って意味が辞書には出ている。

 

なんかそんな感じだったな。

ボクサーをモチーフに、見えないモノと闘う姿を、

現時点の自らに重ねて向き合うしか手立てが無かった。

 

時々、それは突然心の奥に突き刺さる。

このままじゃダメだぞ という声。

重なる様に 分かっている! どうすれば? 答えはあるのか!?

それをなんとかするのが絵描きだろ・・・。

という声が瞬時に降り積もる。

 

他人の顔色を伺いながらなるべく誰にも火の粉がかからない所を

見つけて進む、尚且つ生産性を保つなんてそりゃぁ大したモンだけれども、

おれにとっちゃそんなのはまっぴらゴメンだぜ!と言い続けて手に入れた

アーティストって居場所だ。

 

楽な場所だなんて端から思っちゃいねぇ。

その代わりに、

お前なんかなんの役にも立たねぇよ

そんなことするよりやることあんじゃねーのか?

という声を聞きながら、それでも謙虚に堂々と路を切り開きながら

生きるのがアーティストってことだ。

 

家族にも親にも、友人たちにも生徒達にも

そして見えないところで支えてくれているファン達にも

これじゃぁ顔向けできねーじゃねーか

って毎日思いながら生きていくのが絵描きなんだな。

 

ギリギリのところを歩いてるけどさ、

おれは中途でやめるなんてことはしないぜ。

死ぬまで見えないモノと向き合って、

最後に あいつ馬鹿だったけどやりやがったな って

そういうふうにいなきゃなって思う。

 

近頃なんだかザワザワするんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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