光のありか F10
森の鼓動 F20
昨年の暮れから少しずつ炙り出してきた2019年の制作テーマは
解放。
対象からの解放 と 自ら課してきた制限の解放。
対象からの解放とは、モチーフに頼り切らない作画アプローチで、
要するに 目に見えるもの を描かずに 目に見えないもの を見せられるか
という挑戦。
本格的に絵の勉強を始めた19歳の頃から、いわゆる写実絵画というのに
傾倒してきた過去があるのでおれにとっては青天の霹靂くらい混乱する。
従って、たった1ヶ月過ぎたくらいではどーにもならない。
もう一つの 自ら課してきた制限 というのはモチーフ選びの段階で、
これまで長いこと、誰が見ても美しいもの、場所、を避けて描いてきた。
富士山とか薔薇とか女とか。。。
もう今更おれが描かなくったって仕上がってる と思うから。
なぜそれを解放しようとしているかと言えば、
それはまたの機会に書くことにして、
まずは今月末から福山天満屋で開催されるグループ展に出展するための
絵を載せることにします。
光のありか は水彩画で描こうとしていたものをキャンバスでやってみた。
今年のテーマとは逆行する内容に苦戦したけれど、なんとか落ち着いた。
森の鼓動 は昨年より多発している鹿がモチーフの絵。
なぜ鹿かと言うと、深い意味はなく割と身近な野生動物でフォームが美しい
と言う理由で登場する。
自然界に生きる厳しさと命の尊さがテーマの絵です。
そしてそれを見る人間の内面を映し出す絵でもあるのです。