滅びゆくものへのリスペクト

このテーマを思いついたのは、多くの消えゆくものを目の当たりに
する機会が多いことに気付いた時だ。
大袈裟に聞こえるが、例えば歴史や文化、様々なシーン(例えば政治や芸術、スポーツ等々)
思想など時代の流れとともに終わりを迎える瞬間に立ち会う。
そしてそれらに代わるものが動き始める。

抗い、守り通そうとすることも一つの道ではあるが、
強者は強者として、弱者は弱者として、産まれくるもの、死にゆくもの、
そのままの在り方に対してのリスペクトを持っていたい。
とりわけネガティヴな事に対しては難しいので焦点を当てることが多くなる。
私自身は到底 聖人君主 ではないので、
日常的に怒りや不平不満、好き嫌いは山ほど持っているが、
全てに対して敬意を払って接したいと望んでいることを
せめて絵の中に残し世に投げかけたい。

これが今アーティストとして出来る最善の道だと思っている。

 

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