数日前に最後の仕上げを終えた絵たちを
お世話になっている額縁屋さんへ送り出し、
しかし一息というわけには行かず、、、
来月1日から始まる次の個展に向けての
制作が始まっているのです。
その合間を縫っての授業で久し振りにスケッチ
をしてきました。
春から初夏にかけて移り変わる日射しと風、
茅葺き屋根の建物の前の小さな庭先を
水彩絵の具で描いてきました。
アトリエでは5〜6点が同時進行で進められて
おりますが、
明日から横浜そごうでの個展が始まるので
制作は早朝のみ、会場でお待ちしております。
長崎浜屋百貨店での展示風景です。
未だコロナの影響が色濃く残っている中で
特に週末は多くの方々がご来場下さり
中には12年前の展示を覚えていてくださる方も
あり、とても有意義な滞在でした。
隣の会場では日動画廊の若手から重鎮、
更には超有名物故作家の絵(2億2千万!)もあり
そんな中で特集を組んで頂きこれから先も更に
真摯に絵を描こうと思った週末でした。
そして5月連休明けの10日〜16日、横浜そごう
美術画廊での個展が予定されています。
実はまだ制作中で、長崎行きのトランクにもキャンバスを
入れて行き早朝からホテルで描き進めたりしていました(笑)
出来立てホヤホヤの絵と共に初日と週末は会場で
お待ちしております。
4月20日から川崎さいか屋プレゼンツ、春の絵画展
が日航ホテルビル3階で開催され、私の絵は
特集作家として昨年から今年にかけて制作した
8点が展示されます。
週末は長崎の個展に出向くため会場には行けませんが
お近くの方はお気軽にお立ち寄りくださいませ。
4/20〜25 長崎 浜屋百貨店8階GALLERY
にて吉川龍展が開催されます。
長崎での個展は実に12年ぶりとなりますが、
この間に何度か足を運んでいるので
遥か昔のイメージはありませんが・・・。
最新作(先月まで描いていた)22点に昨年制作の
8点を加えた全30点の展示になります。
23(土)と24(日)には会場にてお待ちしております。
同時開催の第43回日動画廊現代洋画展も併せて
お近くの皆様どうぞお立ち寄りくださいませ。
F20 流青
F10 未来の記憶
F10 光降る
F4 街の風色
小さなアトリエには組んだばかりの木枠やキャンバス、
下色を施した状態から描き始めの絵が幾つも重なり合って
置いてある。
絵描きの仕事は毎朝5時に始まる。
そして起きてから寝るまで、何を描けば良いのか を考えて
いる。実在の景色を描きながら、
「こんなふうに見えたら良いな」という空気を重ね合わせたい。
私の描く絵には幾つかの役割があると思うが、
その1つとして日常からの解放や気晴らし、更には開放よりも
幾分積極的な意味を持たせたいと思う。
そこには少しでも希望の持てる光や風があって欲しい。
希望と言うのは過去を塗り替える事ではなく未来を見ると言う事。
私はこれから過去や現在の形を借りてほんの少し未来の景色を
描いていくのだと思う。