芸術新潮という美術誌の特集で
アーティストたちの美味しい食卓 というのがあって、
田山花袋がこう書いているらしい。
「今、ライスカレーをつくるから、一緒に食って行き給え。」
こう言って、国木田君は勝手の方へ立って行った。(中略)
「もう、飯は出来たから、わけはない。」
こう言って国木田君は戻って来た。
大きな皿に炊いた飯を明けて、その中に無造作にカレー粉
を混ぜた奴を、匙で皆なして片端からすくって食ったさまは、
今でも私は忘るることが出来ない。
「旨いな、実際旨い。」こう言って私たちも食った。
田山花袋「丘の上の家」より
『東京の三十年』所収
19歳から3年間、都内のアパート(6畳1間風呂なし)の今にも傾きそうな
部屋に住んでいた。
どんぶりに盛った、具のないチャーハンとか焼きそばとかをおかずに、
もう1つのどんぶりに盛った飯を食うなんてやっていた。
このライスカレーに近かったのが、炊きたての飯にソースをかけた
「ソーライス」。
今でも時々思い出しては、旨そうだ・・・と思う。
国木田独歩はおれよりもちょうど100年上だ。
2100年になる頃、こんな話は、もうあるまい。
昨年、吉川龍と行くイタリアスケッチツアー というのを開催しました。
3月だったこともあって寒いイタリアだったけれど、10名程の参加者さんたちとの
楽しい旅だった。
で、この度 パリ⇒ニース を周遊8日間というツアー第2弾開催決定!

来年6月3日からパリで個展が決まっており、その制作のため4月から2ヶ月ちょっとパリに行く。
パリで取材、スケッチ等するわけだけれども、今からどんな構成にするかを考えていて、
その個展の初日、オープニングパーティーに合わせて日本からのツアーを組んでもらった!
パリのパーティーは毎回アートファンたちで夜遅くまで大賑わいなので盛り上がるだろうなー。
そしてパーティー後夕食を共にして、翌日参加者の皆さんは一路ニースへ飛ぶというコースです。
ニースは4日間、マティスやルノアールなど数多の絵描きがこぞって訪れた南フランスの地!
これはおれも是非とも行きたい!のだが、2ヶ月以上パリにいて、自分の個展が始まった瞬間にパリにいない
ってのはちょっと不思議なので・・・(笑)断念。
皆さんの参加をパリでお待ちしています!
ってことで、うっかり興味が沸いてしまったり、ノリで行っちゃおう!か!?な?
という方は遠慮なくご一報いただけると幸いです。
11月始めにアート台北も無事終了しました。
今年で5回目くらいになる出品だったけれど、
初めて会場を訪れた。
殆ど会場にいてスタッフと共にお客さんと話をしたり
他のブースを覗いたり(25年振りに予備校時代の友人と再会したり)、
街の細かなところは見られなかったけれど
それでも夜の散歩やアテンドしてもらった店はどこも旨く!
つたない英語をひねり出して台湾の美術ファンとコミュニケーションしたり
絵が買われていったりする現場にいられていろいろと勉強になったな。
今月の『アートコレクターズ』という美術誌に展覧会レポートを取り上げてもらい、
絵の写真と共に大作が数点成約になった云々記事にしてもらい、
ありがたいことです。
そして12/3〜25まで日動画廊本店で『ミニヨン展』が開催され
4号2点と久しぶりのサムホールサイズを1点出品します。
岡山でも今年最後の出品となる小品展があって定番(?)を描いたり新しいタイプを描いたり。
制作ペースは一段落したけど、もう来年の構想と準備に入っている。
来年はパリでの制作&個展と東京での個展が予定されていて、
また年明けから忙しくなりそうだなー。
どんなに真剣に、
今自分の持っている力の全てと情熱を持って
伝えようとしても、
全く伝わらない。
または無反応。
こんな時
どうすりゃいいんだっけ?
単純に力不足か、
理由が解らず呆然としたり、
伝える向きが間違ってんのか?と
自身に対してムカッとするけど、
まぁ悲しいこと・・・。
全く気持ちの整理はつかないけれど、
とりあえず台北に行く前に一度リセットしないと。