DEAD OR PAINTING

DON’T LOOK BACK~!と叫ぶHARD ROCKを聴きながら、

後ろを振り返ってみた。

 

これまでも、十分に楽な道じゃぁなかったけれど、

数年前に、歌舞伎役者よろしく奈落の底に落っこちて、

悪魔と契約を交わしそうになったり、地獄の門番に追い返されたり、

そんな中、文字通り文無しからのRESTART。

どのくらい文無しかっていうと、有り金はたいて小さな部屋にたどり着いたものの、

冷蔵庫もガスレンジも買えなかったくらい。

ここで思い浮かべるのはアメリカの大都会に隣接するスラム地区・・・

なんとなくダメっぷりが映画っぽい(笑)

そんなことはなんの自慢にもならないけれど、

描くのを止めなかった、という強い支えは手に入れた。

 

どんな時にも絵を描かせてくれる人達がいたことは何にも代えがたい。

だからいつも、おれが絵を止めるときはこの世からおさらばする時だと思っている。

数々の理不尽とか、抗っても抗いきれないこととか、いっぱいある。

 

それでも覚悟を決めておれはこういうのが好きだ!って胸張れるように生きているもんで。

 

信念と言えば聞こえはいいけれど、それは時に、

言わなくっていいことを言ってしまったり、

人を傷つけ、不愉快な思いをさせてしまうこともある。

 

言うべき場所と相手を選ばなければいけないけれど、

調子のいいこと言いやがって・・・とか、

誇りじゃぁ飯は食えないぜ・・・とか、

そんな批判や陰口は怖いけれど、怖がって黙っていたら、

そういう姿勢が知らずのうちに絵に出ちゃうんだ。

そっちのほうがうんとおっかないぜ。

 

最近、驚くくらい突然に、でも本当に自然に、目の前の路の続きが開けた。

その目標に向かって、おれはこの先もずっと描き続ける。

そばにいてくれる大切な 家族、恋人、友人達、その他関わる人達・・・

おれの手を離さないでくれ。

 

 

そして今日も、

振り返ったら大きな絵が出来上がっているんじゃねーかな(笑)・・・

なんて想いながら小さい絵を描いている。

 

 



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