あれだけ楽しみに、そして緊張感をもって臨んだパリの記憶が遠く後方に吹っ飛んでいくくらいのスピードで描き進んでいる。
絵描きスタジオでの制作スペースは3か所。
大作用スペースで100号を描きながら、和紙貼りキャンバスに下色を施し、別の場所で準大作を描きつつその後ろで小品を描く。
自己設定目標はあと2ヶ月半で40点。
制作に使える時間はその半分。
そのために去年から準備をしてきたけれど出来るんだろうか・・・
昨年までの制作ペースだとちょっと厳しいところだけれど、
たぶん出来る。
身体から出てくる力がそう言っている気がする。
パリでもやっていたロードワークと心の充電が効いてきて、
身体と気持ちは絶好調なんだ。
写真は3つあるパレットのうちの一つ。
今までは紙パレットを使っていたんだけれど、アクリル絵具を使う時に混色を一切しないという独自の(たぶん)手法で描くことに気付いた時からパレットを使い始めた。
日本画の人は混色出来ないからしないはずだけれど、おれはもともと混色してある絵具も水で分解して使う技があるのでオリジナルのはず。
油絵の個展技法からも日本画の技法からも影響をうけているから絵具の発色&強度は間違いない。
後は描くだけです。
帰国して2週間、毎日下地を作ったり絵を仕上げたり、
しているのに・・・
もうお願いだから時間よ止まってくれ(笑)
いや、本当に止まったら釣りに行ってしまうかもナ・・・。
そんなことを言いつつ、今日も岡山のグループ展用に新しい絵を4点送ったりして、毎日瀬戸際!で描いている。
日本にいても外国にいても
気がつけば
毎日絵を描き続ける日々を過ごしている。
やっとだ、
これからだ
あっという間に1週間が過ぎ、気付けば新たに和紙を貼り、下色を付け始めたキャンバスが絵描き部屋に散らばっている。
パリの乾いた風に比べたら、この湿度は本当に参るけれど、3日もいれば慣れてくるもので。
気持ちはすっかり秋に向き始め、さらにその先へと続く。
この1ヵ月の間、たくさんの事を考えた。
そして一つの答えがでた。
これからまたやっていけそうな気がする。
そしてまた、おれの大好きな花が咲く季節になった。
帰ってきた~、ジメジメの日本へ(笑)
初のパリ展は満足のいく展示になり、しかも始まってまもなく2点売れてちょっとホッとした。
で、今朝は完璧大寝坊(笑)
授業にはギリギリ間に合ったけれど、昨晩は久しぶりに会う友人達と想定外の大ブレイクになり・・・楽しかったな。
明日からまたやることは山積みだ。
パリで取材してきたことを整理して、温めいていたイメージをまとめて、渡欧前に準備していたキャンバスもそろっているし、9月まで突っ走るゾ。
写真は「お子様ランチ」改め「星の王子様」
本当のタイトルは「夜の訪れ」 90×90㎝ mixedmedia on canvas 2011
6月7日
昨日は朝からパリへ来て3枚目の水彩画を描く。
来たばかりの頃にスケッチしたアパルトマンの窓辺に射す光をモチーフにした絵なんだけれど、
完成間際に見直したらスケッチよりも勢いがないのが不満で更に描き加えた。
そして今日は時折雨がぱらつく空の下、ついに搬入。
業者が取りに来て積み込んだ後車に同乗、シャンゼリゼの画廊を目指す。
すべての絵を開けて配置を決め、飾りつけ。
最近画廊の人にやってもらってばかりだけれど、絵を掛け終わった時にその空間が絵の世界にぴったりと合う瞬間を見るのは本当に楽しい。
描くのに精一杯で客観的に観る余裕はなかったけれど、舞台に上がった絵をゆっくり観て思い描いていたイメージが現実になり、
パリで描いた4枚の絵もいい仕事ができたと思う。
夕方、フランスの美術評論家のLydia Harambourg(リディア ハーランバーグ)が絵を観に来てくれ、今月末の美術誌にコメントを載せてくれるらしい。
夜、画廊の方達とリディア夫妻と食事をして車で送ってもらう。
今晩は雷は鳴らず、明日は雨は降らない予定。
写真はリディアと。