5月26日 曇りのち晴れ
珍しく朝は曇りで風も涼しい。
朝から制作。
キャンバスを張るところからシルエットを浮かび上がらせる光描写までは、大きなイメージと遠くから見たときの画面構成を、
ここから先は細かい表情や雰囲気を仕上げていくので実はこの段階からが一番楽しい。
6月8日からの個展前日に業者に取りに来てもらう予定なのでそれまでゆっくり時間をかけられる。
タイトルやコンセプトを画廊へ送り、ニュアンスを伝えて仏訳をしてもらったり・・・準備は着々とすすんでいる。
イタリアや日本の友人からは、セーヌ川やモンマルトル、凱旋門をスケッチして来い とリクエストメールが来るけれど(笑)
もう少し待ってくれ、来週から描きに行くよ。
実は温めている行ってみたいところがたくさんあるんだ。
今頃のパリは夜10時になる頃にやっと日が暮れてきたというくらいの明るさ。
昨年9月に来た時とは違った角度から
モンルージュのアトリエの窓から見える景色。
毎日眺めながら描いているんだ。
シュミンケの水彩絵の具 紙はファブリアーノのサムホール 筆はTSUBOKAWA8号
5月25日 晴れ
昨日は、近所の森に住む小鳥や動物たちとパンとクラッカーでお祝いかと思っていたら
シャンゼリゼの近くに住むご家族やそのご友人方とシャンパンと料理でお祝いしてもらった。
いろいろな所でいろいろな日々を過ごしている人たちがいて、
出会いがあることに感謝する。
そんな人たちにおれの 綺麗事 が少しでも通じるといい。
本日朝から制作、青い絵の〝お子様ランチ〝 に銀の光描写。
これで全部の光描写が終わり、少しずつ仕上げの段階へ移っていく。
あとちょうど2週間、段々と緊張感が出てくるな。
5月24日 晴れ
ふと通り過ぎてしまうような何気ない景色の中に、特別なものが見えるといいと思う。
逆光のこの絵を見ている人は、必然的に光のある方を向いていることになる。
実在するもののシルエットは、光を捉えるきっかけになり、そうして影が浮かび上がる。
影の部分に施した色彩やマティエールによって風の温度や匂い、時の流れを見せ、それが人の生きる過程と重なって見えた時に、
その絵から受ける印象が深く心の中に入り込むことを願っている。
大切にしていること、美しいと思うもの、つかみどころのないそれらを手探りで確かめながら、
現実的な空間と重ね合わせていくことで普遍的な心の居場所を作りたい。
例えば植物が光を、動物が水を求めるように。
郷里を後にして、本格的に絵の勉強を始めたのが今から20年ちょっと前。
人生のちょうど半分を絵の世界で生きてきた。
おれにとって絵を描くことは居場所を作ること。
美しくないものの中にも美しさを、灰色の世界でも心豊かに、信念を持って我が道を行き、人の幸せを願う。
絵描きとしてこれからずっと、こういう綺麗事を作って行くんだと思う。
世の中綺麗事に溢れているゼ・・・ってヤツがいたらおれの絵を見に来てくれよ。
本当の綺麗事を魅せてやろう。
5月23日 晴れ
朝の散歩でいい写真がたくさん撮れて満足して帰ってくる。
午前中から制作、緑色の絵の光描写第2段と赤紫の絵の光描写の入る。
制作が多いと日常的な面白いハプニングも少ないけれど、後でパリ散策を楽しもうと思っているので、
今は集中して仕事をする。
夕方再びロードワーク。
明日も引きこもって制作だな。
5月22日 晴れ
フランス人て、本当に毎朝バゲットを抱えて歩いている。
気に入りのパン屋で細長い袋に入ったパンを持ってでてきたとたんに先っちょをちょっとちぎって
かじりながら家に帰る。
(おれがやるときっと売れない貧乏絵描きみたいなんじゃねーかな)
早朝から建築とかの現場に出て働いていたオジサン達は朝9時にはBARのカウンターでビールを飲んでいるし、
(おれがやると・・・)
それぞれの国の生活習慣を見るのは面白い。
本日は朝からみっちり制作。
ついにい一番大きい絵にとりかかり、銀で光描写。
ランチを挟んで夕方まで描き続け70%出来た。ちょっと調整が必要だけれど、だいたいイメージ通りにすすんでいる。
あと2週間ちょっとで個展だからきっちり仕上げないと。
フランスのワインも果物も本当に安くても美味しいけれど、ミルクはなんだか不思議な味がする。