春は?

こちらに来て2週間と少しが過ぎた。

着いた日はなんと27度もあり夏のような陽気だったのに

この1週間は朝5℃昼間でも15℃、日差しが出たと思ったら

急な雨風を繰り返している。

日曜日の朝に蚤の市へ出かけたときなんか息は白いし耳が痛い(笑)

時々近所の店へで出て食材やら日用品を買い、

パンとパスタ(スパゲッティとブジッリ)と肉、たまに野菜

を料理しては絵を描き、ギターを弾き、お勉強をし、酒を飲む

安定のスタイルを貫いている。

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豚肉と鶏肉は安くてとても美味い。

そしてこのパリブレストという伝統的お菓子はものすごく美味い。

 

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散らかりっぷりも格好もなんかの工事してる人みたいだが

絵は進んでいるので大丈夫だ。

しかしいつ暖かくなるんだろうか。。。

 

 

 

変わること

8年か9年前に初めてパリへ来た頃はこんな絵を描いていた。

前の方が良かったと評価を失う可能性はあるが、

変わることの恐怖より、変わらないことの恐怖の方が大きい。

評価にしがみつき自身の向上心を失くせば目指している道を

失くすのも同じだと思うから。

向かい風が好きな訳では決してないが、そういう道を歩こうとしている。

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これまでは人や景色の形を 影 として捉えていた。

光によって照らし出された形がシルエットとなって浮かび上がるという表現は

外に光があることを前提としての景色だ。

光によって照らし出された絵の中の形が現実の景色と重なって見えた時

何を思うか というのがテーマの主だった。

今描いている絵を眺めていて気付いたことは、

生きものの形を 光 として捉えていることだ。

光の源を生命とし、それを浮き上がらせる空間を現実の世界として捉えている。

存在するということが 照らし出される側から照らしだす側へと移行したような気がしている。

人の手によって生み出されることと人の手によって奪い去られることと

どちらが多いのか考えたこともないが、その繰り返しの中で生きている。

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自身にとっての原風景とは、油に濡れた虹色のアスファルト ではなく

全てを吸い込む艶のない土と草の香りなのだ。

そしてそこから新たな命が生み出される。

これを技法で表すならば、染み込むベースを和紙として

表層の艶をなるべく抑え、滲みのできる水を溶剤とした絵の具を用いることが

良い方法だとおもう。

あとは描いた絵が良いかどうか、これが大きな問題だ。

 

 

 

 

滅びゆくものへのリスペクト

このテーマを思いついたのは、多くの消えゆくものを目の当たりに
する機会が多いことに気付いた時だ。
大袈裟に聞こえるが、例えば歴史や文化、様々なシーン(例えば政治や芸術、スポーツ等々)
思想など時代の流れとともに終わりを迎える瞬間に立ち会う。
そしてそれらに代わるものが動き始める。

抗い、守り通そうとすることも一つの道ではあるが、
強者は強者として、弱者は弱者として、産まれくるもの、死にゆくもの、
そのままの在り方に対してのリスペクトを持っていたい。
とりわけネガティヴな事に対しては難しいので焦点を当てることが多くなる。
私自身は到底 聖人君主 ではないので、
日常的に怒りや不平不満、好き嫌いは山ほど持っているが、
全てに対して敬意を払って接したいと望んでいることを
せめて絵の中に残し世に投げかけたい。

これが今アーティストとして出来る最善の道だと思っている。

 

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制作前夜

昨日はパリ郊外の画材店に買い出しに行き、
これから制作するための木枠とキャンバスを購入。

その後日本文化会館で開催されている 大津絵 の
展示のオープニングパーティーへ。
江戸時代に大津(現在の滋賀県)で制作された風俗画(漫画の元祖かな?)
を集めた展示で、内容も充実していてとても興味深かった。
そこで数人の知り合いにもお会いでき楽しいひと時だった。

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数年前はテロ、ここ数カ月は大統領の政策に反対するデモ
を発端に広がるニュース、ノートルダムの火災などが話題になっている
けれど、街の各所はひどい有様だった。
デモ隊と警官の衝突やそこらじゅうの破壊や火の手は
所謂 壊し屋(なんでもプロがいるんだね)というのがやってるらしいが、
暴徒と化した行動は言論の自由どころの話ではもはやない。

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今回も制作にきているのだけれど、
悲惨な事件や事故のニュースが山のように伝えられる度に
アーティストとしてなにが出来るかを考えてみても、
全神経を使わないと 無力、無能 の文字しか浮かばず、
ここに立っていることさえも無駄に思えるのだ。

無力な絵描きの小さな展覧会は ノクチューン という1年の内で最高の
期間に開催される予定で、
公のテーマ(自然)と自身のテーマ(消えゆくものへのリスペクト)
を合わせ、100号くらいのを何点も描くつもりだったけど
ギャラリーと相談の上少し控えめなサイズを描くことにする。
とは言え、1カ月と少しの間に展覧会全体の構成を考え、
80号を頭に20号まで6点の新作を完成させなければならないので
そう余裕はないのだけど。

朝食を済ませ、これからキャンバスを組み立てながら構想を
練ることにします。

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無事に着きました

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本日無事にParisへ着き、これから2カ月弱またここで

制作→個展 という生活になります。

今回は大作を中心に展覧会のメインとなる絵を数点

制作する予定でやってきたのだが、

ノートルダム寺院の塔の焼失とか、週末のデモも厳重な

規制をしかれていて街中が落ち着かないけれど、

アトリエのあるモンルージュは平和な日差しに

満ちていました。

夕方の気温は26℃!そしてこの時期は夜9時前になっても

まだ明るい。

ここで、新たな絵にを生み出すべく全身全霊をそそいで向かいます。

 

 

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