「晒された場所」 watercolor on paper F4 2015
かつては観光客で賑わいをみせていた地も、
様々な理由が重なって、訪れる人が少しずつ減り、
しまいには住んでいた人たちも減り、寂れた空気を纏う。
だがそこには本来の姿があり、厳しさを含んだ平穏な光が
射しているものだ。
旅先で描いた水彩画。
晴天の空の下、穏やかな光の裏にみえる様々な思い。
好む好まざるにかかわらず、その厳しさこそが
真の姿であることを本能的に知っているか。
そんなことを切々と感じながら3時間程で描き上げた。
平和だとか優しさだとか、綺麗すぎる絵は、
もう描きたくはない。
おれの知っている真実を描くべきなのだ。